
英国のBurtonPowerから通販で購入し、海外の書籍やWEBから情報を検索して自分で交換しました。
国内では珍しいエンジンだから、これを参考にしたい人はいないでしょうが、折角だから大雑把にでも交換手順を説明しておきます。
1.ノーズコーンを外し、タイミングベルトのカバーを外す。
2.オルタネータの固定ボルトを緩めベルトを外す。
3.スパークプラグを全て外す。
4. カムプーリーのボルトにレンチをかけて、プーリーのトンガリ△マークをシリンダーヘッドの○マークに合うように回し、同時にクランク側のプーリーの凹マー クも真上にあるクランク角メモリの「0」に合っていることを確認する。これで1番ピストンが圧縮上死点の位置になる。
5.ウォーターポンプを覆っている樹脂製カバーを外す。
6.タイミングベルトテンショナーを緩めてタイミングベルトを外す。
7.クランク側のプーリーを外す。
8.エンジンヘッド上のカムカバーを外す。
9.ロッカーアーム状のナットを外し、ロッカーアームと油圧ラッシュアジャスターを全て取り外す。
10.カムシャフトを前方側で固定しているスラストプレートを外す。
11.カムシャフトを後ろに抜くように、ヘッド後方にあるメクラ蓋を外す。真ん中に太目のボルトを捻じ込んで引き抜くなどの方法があるが、今回はカムシャフトを前方から押し込んでメクラ蓋を追い出すというチカラワザで対応した。
12.カムシャフトを後方にゆっくりと抜く。バルクヘッドに当たるので、斜めにする必要あり。
13.純正カムシャフトに付いているノックピンをマイナスドライバーで軽く抉って外し、新しいカムシャフトに金槌で軽く叩いてはめ込む。
14.新しいカムシャフトを入れる。ヘッドに入っているカムキャリアのベアリングは交換不可能なので、壊さないよう慎重にまっすぐ入れる。ベアリングを壊したら、ヘッドごと交換する必要あり。
これ以降の組み立ては、上記の逆順でOK。

ノーマ ルカムのトルクカーブを1000回転ほど高回転側に移動し、かつ右肩上がりにした感じです。2000回転以下のトルクは少し細くなりますが、タウンスピー ドではなんら問題はありません。回転が上昇するほどに元気になり、6500回転までしっかりパワーがついてきます。もっと回ろうとしますが、壊したくない のでここまで。
爆発的にパワーアップするわけではありませんが、高回転でトルクが維持できる分だけパワーアップしているという感じです。
バルブリフトが1.5mm少々増えるのでバルブサージングを心配していましたが、ノーマルのバルブスプリングでも大丈夫ということがわかりました。ただエンジンオイルを少柔らかくするなど、ラッシュアジャスターの動きを助けてあげないとダメかもしれません。
Model CVH 1.3 / 1.4 / 1.6 Hydraulic
Part Number CVH22
Application Sports ' R '
Power Band 2000 - 6500
Cam Lift 6.80mm
Valve Lift 11.10mm
Duration 274 278 Degrees
Timing Figures 28/66 68/30
Valve Timing 109 Degrees
Valve Clearance 0.00mm