2006/10/12

ウエストフィールドの購入までの経緯

 10年前に結婚した頃、我が家は、「クラウン+レガシィ」という体制でした。しかしクラウンがあれば家族で移動するのに何ら困ることはないので、趣味のセカンドカーが欲しくなりレガシィをロードスターに買い換えました。
ロードスターは良くできた車で、とても楽しかったです。ところが私にとってロードスターは、まだ実用的すぎたのです。
もっと尖った車が欲しい・・・そう考えているうちにどんどん欲が沸いてきて、ロードスターが1回目の車検を迎える前には、次の車を探していました。
 ロードスターでオープンエアと整備の楽しさを知った私にとって、子供の頃から憧れていたセブンが気になったのは当然の成り行きでした。


  一口でセブンと言っても色々あります。ケーターハム、バーキン、ウエストフィールド、フレイザー、カナディアン、シュペールマルタン、ミツオカ・・・。  私の自分の場合は、ロータスの伝統には全く興味がありません。自分が求める機能性や価値観が一番近かったのがウエストフィールドでした。スペックは他社の ベーシックモデルと同様ですが、ウエストフィールドの人に背を向けない優しい雰囲気と希少性は魅力的でした。購入した店では「パーツの入手が難しくメンテ に自信がない」と言われましたが、それまでも魅力的に思ったほどです。足に使う車ではないので、時間をかけて自分で面倒をみてあげようと決心しました。
(写真は契約前に下見した時のもの。ピカピカでした)


●車歴
・いすゞ ピアッツァ イルムシャー(オプションの機械式LSD・・・時代を感じさせますが、楽しい車でした)
・ホンダ ビガー(ボディ剛性が低かったですが、峠の下りは速かったです)
・ユーノス 500(ボディの剛性感とエンジンは最高でしたが、ハンドリング真っ直ぐ走らない、太古のハンドリングでした)
・スバル レガシィツーリングワゴン GT-Bスペック(すべての面で破綻のない良い車でした)
・クラウン ロイヤルサルーン(wifeの嫁入り道具、トランク容量がレガシィワゴンと変わらない?))
・マツダ ロードスターRS(正に人馬一体でした)
・プジョー406Break2.0(現在所有・人に優しい車)

2006/10/11

ウエストフィールド(Westfield)ってどんな車?


 英国にある「WESTFIELD SPORTSCARS LTD」という自動車メーカーが製する車です同社は税金が安いキットカーフォームに対応した製品の製造・販売を主に事業展開してきました。

1982年よりLotus 11のレプリカを販売し、その後Lotus 7 Series 1のレプリカ、Series 3のレプリカへと発展。しかし1987年にPre-LitというモデルがあまりにもLotus7に酷似していたためLotus社から訴えられ、敗訴しまし た。フレームの治具をロータス社から買ったから、同じ車が出来て当たり前なんですけど・・・
 それ以来ウエストフィールド社は、オールFRPでLotus 7とは異なるフォ
ルムのモデルを生産するようになり、加えて居住性を配慮したコックピットや4輪独立懸架のサスペンションなど、Lotus7の呪縛から抜 け出した独自の設計思想を織り込むようになりました。
 現在のラインナップの特徴はエンジンの選択の自由度が高いとことにあり、1600ccからV8、モーターサイクルエンジンまで選択可能です。ボディ形状 も徐々に変化しており、最近では特徴的なエアダクトなど新しいデザインのボディがオプション設定され、ますます独自性が強くなってきました。また XTR2/XTR4というセブンタイプとは全く違うレースカーの様なデザインのミッドシップスポーツも販売しているなど、顧客ニーズの多様化にも対応して います。
 細かいことは未確認ですが、ウエストフィールド製の車はヨーロッパの衝突試験(前面)を受けている証明があるので、安全規制が厳しくなったヨーロッパ諸 国でも他の同種のキットカーより販売面で有利というメリットがあり、英国内においてもケーターハムより沢山売れているとの情報もあります。
 日本ではキットカーメーカーという程度にしか認識されていないと思いますが、最近は完成車の販売も多く、英国の自動車雑誌やTV番組で取り上げられる機会も多く、立派なスポーツカーメーカーとして認知されているようです。


日本の販売事情
 ウエストフィールド社は自ら日本での拡販を狙い「ウエストフィールドジャパン」を設立しましたものの短命に終わり、後に 日本のショップと代理店契約を結ぶことになります。最初の代理店はチェッカーモータース、次にガレージ・シマヤへと移りましたがいずれも長続きせず、 2005年現在では日本に販売拠点がない状態です。
買おうと思ったら、個人輸入するか輸入代行業者に依頼するしかなさそうです。


私のウエスト号
 他の私が所有するモデルは1994年登録(1993年製造?)で、チェッカーモータースがS2というグレード名で販売されたものです。
ボディはオールFRPで、クラムシェルフェンダー(後に自分でサイクルに変更)が付き、ノーズコーン上部にはラジエーターの熱気を抜くダクトがあるのが特徴です。

またリヤサスペンションもWウィッシュボーンの独立懸架となっており、他のセブンとは見た目も乗り味もかなり違います。
また他のセブンよりコックピットの幅が広いので、その分だけリヤフェンダーの張り出しは少なめです。


パーツの調達方法
 現在、日本に代理店はありませんが、近くに英国車を扱うショップがあれば何とかなると思います。
主要パーツがフォードのシエラ、コルティナ等の量産車用の物が流用されており、その他のパーツもフレーム、ボディ等を除けば市販車の流用品ばかりなので、パーツのメーカーと品番まで分かれば手配は簡単だと思います。
これらの情報を調べて整理するのはタイヘンなことですが、仲間と一緒に情報交換すれば何とかなるものです。
 ウエストフィールド本社のHP上にはパーツストアがあり、少々の消耗品とオプションパーツなら通販で買うことができます。ただし本社に直接問い合わる と、日本の代理店「鈴商」に聞いてくれと言われることもあるそうです。本当は代理店じゃないけど、取引があるからかな?
近くに面倒を見てくれるショップもないし、困ったなぁ・・・と言う場合は、「鈴商」が助けてくれると思います。ウエストフィールドのパーツを扱っていてHPで通販もしています。


DIYが楽しくなる車?
 純正パーツやまたモディファイに関わるパーツはネットで検索して探しますが、ない場合は材料をヤフオクやホームセンターで調達してDIYで作ります。ドリル、ボール盤、グラインダー、溶接機などがあれば、車を預けなくても自宅で対応できてしまいます。
 正直なところそれほどDIYが好きなわけではありませんが、元々パーツ探しが難しい車であること、そして出来る限り費用をかけたくないということから、必然的にこうなってしまうのです。