Windows7搭載の自作機が、早くも2台目となりました。
起動と終了が速いだけでも十分に満足できます。
しかし、7はVistaの進化版だから、Vistaで動作するアプリがそのまま動作すると思うのは大間違い。
古いOSで動作していたソフト・ハードとの互換性を売りにしてるのは、仮想化環境を実現する「Windows Virtual PC」上で動作するXPモードであり、それが利用できるのは
「Home Edition」 よりも上位の
「Professional」と「Ultimate」グレードなのでご注意を。
またCPUはIntelの「Intel VT」かAMDの「AMD-V」をサポートしている必要がありますが、実はIntelよりもAMDのラインナップの方が豊富に対応しているという興味深い事実があります。
おまけにハードウェア対応ということで、対応CPUを搭載したマザーボードのBIOS設定画面でCPUの仮想化対応をオンにしなければなりません。一般的なスキルを持った人には少々敷居が高く、専門の担当者がいる企業ユース向けかもしれませんね。

さて、自分の環境でVistaではOKなのに7でダメなのは、
1.一太郎Ver.10<古っ
日本語ワープロの名作だけど、出来が良すぎてバージョンアップする必要が無い。しかし7では、インストーターが動作しません。
2.Nethawk EP100 (プリントサーバー)
双方向通信対応の扱いやすさが売ですが、メーカーはドライバソフトの開発をしないと明言しています。情け無きリストラだな・・・
3.Fuji Xerox Able 1407λ(A2対応複合機)
7でドライバのインストーラを起動すると、Windows95以上じゃなきゃダメだって(笑) 当然かもしれませんが、7をWindowsファミリーと思わなくても、もっとソフトな言い回しがあるでしょう?
一太郎をXPモードでインストールしたところ、少々動きが鈍いものの当たり前のように安定動作します。
USB接続の機器は手動で接続設定しないといけない不便さはありますが、動作するのは間違いないです。XPモードでインストールしたアプリのショートカットを7のデスクトップに置けば一発起動しますが、XPモードを介するので起動速度が非常に遅いです。XPモードを多用する人は、邪魔だけど最初からXPモードを起動しておいた方が良いでしょう。
次はNetHawk EP100ですが、7で使うのは断念しました。
XPモードでプリンタドライバをインストールして、それを共有設定すれば使えるかもしれませんが、そうなると常にXPモードを起動しておかないとダメになりますね。
XPモードでEP100をインストールしておいて、7では使わない(使えない)というのが正解でしょう。
Fuji Xerox Able 1407λはインストーラーを使用せず、マニュアルでTCP/IPポートを設定ドライバをインストールしたら、使えるようになりました。
XPモードの搭載により、周辺機器メーカーは7用のドライバソフトの開発をする必要が無くなった可能性はあります。しかし古いソフト・ハードを使いたいユーザーは高額なHomeEditionよりも上位の7を買う必要があるし、そうしたところでXPモードのメンテナンスまで強いられることになるので、トータルで考えると両手を上げて万歳というわけでもないようです。
画面の左のウィンドウがVMware Playerにおける仮想Linuxマシン(Fedora11)で、右がWindows Virtual PCにおける仮想Windows( XPモード)マシンです。
もちろん、Vietual PCの方が7との相性は良いですが、できれば使いたくないなぁ。