数年前にトライしたバキューム進角の復活作業ですが、動作しなくても低回転のレスポンスと燃費を気にしなければ走れるので、長い間放置していました。
しかし他にやることが無くなってきたせいか、少しだけ改良を加えることにしました。
しかし他にやることが無くなってきたせいか、少しだけ改良を加えることにしました。
構造を説明すると・・・
1.各インテークマニフォールドからバキュームコレクタータンクにバキュームホースを接続する。
これは、バキュームセンサーに繋ぐパイプに大きな脈動を与えたくないのではなく、1本のエキマニから負圧を取ると低回転が不安定になることがあるからです。標準の状態では、1本のインマニからチャコールキャニスターにホースが繋がれており、そのせいでキャブ調に苦労したものです。デリケートな燃調が要求される低回転では、均等にエアを送る必要があります。
2.バキュームコレクタータンクから、ワンウェイバルブにバキュームホースを接続する。
WEBERは大口径のスポーツキャブレターなので、スロットルを少し開くだけで一気に負圧が逃げてしまいます。ワンウェイバルブは、その負圧を逃げないようにするために今回追加しました。内部に可動式の小さな金属球が入っており、空気の流れる方向に従ってパイプを閉じたり開いたりします。金属球にプリロードをかけたスプリングを内蔵したものと内蔵していないものがあり、前者は逆流を確実に防ぐことができるが空気の流れに抵抗が生じやすい、そして後者には、バルブが閉まるまでにロスがあり多少の逆流を許すが、空気抵抗は少ないという特徴があります。どちらが良いかは、まだ結論が出ていません。
3.ワンウェイバルブから右膝奥にあるコンピュータにバキュームホースを接続する。
本来使われるべきであるバキュームセンサーのニップルに接続すると、即バキューム進角が機能します。
私の年式のウエストフィールドには、コンピュータ制御のCVHユニットが搭載されており、回転数に応じた点火時期の進角機能だけが使われていました。アイドリングでは約15度の進角をロスしていたわけで、当然のごとくスロットル開度の少ない中低速回転域でトルクが少なく、燃費も良くはありませんでした。
実際にバキューム進角を機能させるとその効果は抜群で、アクセルペダルに軽く触れるだけでスイスイ走ります。
これが本来のエンジンのあり方ですね。
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