2008/06/27

WEBERのセッティング(その1 はじめに)

 ウエストフィールドを買ってから、キャブレターとの戦いの連続・・・  チューニングに伴う調整だけでなくセッティングパーツの特性を知るための変更を含めると、年中キャブを弄っています。セッティングパーツやワイドバンド空 燃比計に投資して、たくさんのデータを取りながら検証しました。どちらかといえば、燃調は手段ではなく目的だったのかも知れません(笑)
 自分で手軽に空燃比をコントロールできることは大きな魅力だと
思いますが、初心者がマニュアル本を見ながら悪戦苦闘しても乗り越えられない壁というのが 出てくると思います。ここに自分なりに掴んだキャブ調のコツを記録しておきますので、いくらかでも参考にして頂けると幸いです。あくまでも自分の車を基準 にしていますが、他の車でも基本は同じだと思います。
 自分なりには自身を持っていますが、
プロではないので説明不足だったり間違っているところはあると思うし、承知の上で市販のマニュアルとは違う書き方をしていることもあります。
疑問があれば遠慮なく掲示板に書き
込んでください。お互いに情報交換し実証を重ねて精進できれば本望です。

尚、ここではWEBERの構造や標準のセ
ッティングチャート、そして各パーツについての一般説明等は省略します。
インターネットで検索すれば、詳しいサイトが見つかるはずです

お助けリンク : GARA・CLUB http://ww7.tiki.ne.jp/~gara/  ※詳細な機能説明あり
          アールスコート http://www.earlscourt.co.jp/ ※パーツリストと、基本的なセッティング方法あり


ここで基準としているエンジン
エンジン:Ford CVH 1.6 (OHC)
キャブ
レター:WEBER40 DCOE151

キャブセッティングの変更履歴

(凡例)今後は、各セッティングパーツの名称を次のように略します。
OV:アウターベンチュリー AV:インナーベンチュリー MJ:メインジェット IJ:アイドルジェット
ET:エマルジョンチューブ AJ:エアージェット PJ=ポンプジェット NV=ニードルバルブ

仕様(変更点)

OV

AV

MJ

AJ

IJ

PJ

ET

NV

備   考

ノーマ

30

4.5

115

185

45F9

40

F11

175

パワーバンド 1000-5500(それ以上は惰性で回るが)

エアファンネル

ソックスエアクリ

鈴商マフラー

110

180

緻密な感じのレスポンス(夏)

上記+カム交換(ストリート用)

32

120

200

PPJ/F

200

パワーバンド 2000-6500

1000+αでも走行可(夏)

バイク用マフラ

バキューム進角

130

210

50F9

35

F16

超フラットトルク(秋)

ツーリング用の薄めのセット

34

140

230

50F8

35

F11

110.2馬力(冬) ※グラフ1

(空燃比)定速走行=12.8:1
      全開
36000回転=13.01

ET:F11は、全開時の空燃比の変動が大きい。

50F9 112.1馬力(春) ※グラフ2
ET交換実験

135

180

55F8

35

F16

113.0馬力(春)

ETの交換による再調整。

中間加速・スロットル半開の空燃比は、
12.2~13.0:1。

高所を含めた通常のツーリングスピードではIJ:50F9を選択。

仕様(変更点) OV AV MJ AJ IJ PJ ET NV 備   考
PPJ(パワーポンプジェット)復活実験

34

4.5

135

180

50F9 PPJ/F

F16

200

中低速のトルクが出しやすいパワーポンプジェットの使用を前提としてセッティングしたが、サイズが1種類しかなく、セッティングが難しかった。
ハーフスロットルのレスポンスは抜群で速いが、低速が濃くて扱いにくい。
グラフ3

フランジサイレンサー装着

190

55F8

35

排気抵抗増大による調整

フランジサイレンサー取り外し

触媒内臓純正マフラー

210

50F9

40

猛暑(水温10up)対策(夏)

+マフラー交換によるリセッティング

50F8

PPJ/F

感覚的なレスポンスよりパワー感(トルク)を重視

55F8

35

秋用のセッティング
中回転以上に焦点を絞り、市街地の加速で濃すぎない程度にした
(平均的な空燃比)
・低負荷定速走行で12.3:1
・上記からスロットル1/3の加速で13.5~14.5:1
・全開高回転で13.0:1

50F8 F11 ラフなアクセル操作を受け付け、かつ燃費向上を目指した仕様(春)
全体的に乗りやすいが、エマルジョンチューブの特性で空燃比の変動が大きい。
(平均的な空燃比)
・低負荷定速走行で13.5:1
・上記からスロットル1/3の加速で12.8~13.5:1
・全開高回転で13.5:1
200 F16 春のミニサーキット用セッティング。
これより薄くすると3速で回し切れず、これより濃いと2速がシャープに回らないというバランス。

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