
4日間借りた986のボクスターSですが、最初は走りの面に過度の期待をしていたので不満も多かったのは確かです。(スーパーセヴンと比べてはいけません)
走りに振った尖った車ではなく、多少の性能的な余裕があり、気負ずに楽しめるスポーツカーとして考えれば、とても魅力的に思えてきました。新車を買うお金なんてありませんが、986なら随分と安くなったし、987にも手が届きそう・・・
今回乗った9万キロ近い走行距離の986のSは、こんな感じでした。
【良いところ】
・一目見てミッドシップとわかる流麗なデザイン。
・ストリートでは十分なパワー&トルク。(260馬力)
・エアコンが強力。
・コントロールしやすいブレーキ。
・意外に乗り心地が良く、不快なロールもしない。
・鼻歌交じりでドライブできる優しいステアリングレスポンスだが、ちゃんと曲がる。
・全体に緊張感の無いユルい雰囲気で、どこにでも気負わず乗って行ける。
【何これ?】
・リヤのボディ剛性が低く、ワナワナと震える。
・ステアリングインフォメーションがほとんど無く、フロントタイヤのグリップ感が掴めない。
・ステアリングの中立付近が甘くてセルフアライニングトルクも少なく、気を抜くと蛇行してしまう。
・渋滞で必ずオーバーヒートする。(水温105℃、エアコンのコンプレッサーが停止)
・内装の質感がかなりチープで、樹脂パーツも傷が付きやすい。
・本革シートのサイドサポートの表皮が剥がれていた。
・排気音がショボく、メカノイズも耳障り。
・ゆっくり走っても、エンジンが常に無駄に回る感じ(ティプトロニックが2000回転前後を多用する)
・ティプトロニックのスイッチが使いにくい。
・時速1○0キロで、幌が盛大にバタつく。
・リヤトランクが熱くなりすぎる。
走り屋向けの車かといえば完全に「No」だし、心地良くない雑音が多すぎます。不満が目立ちましたが、きちんと整備された車ならかなり印象は違ったでしょう。しかし、ステアリングインフォメーションと排気音は何とかしたいですね。Youtubeで見るボクスターは痺れるような快音を放っているし、年式やモデルによってかなり違うようなので、十分に調べてみたいと思います。
それから不安なのが、カムシャフトを駆動するインターミディエイトシャフトの欠陥(固定ボルト?)が発生する可能性があることです。その場合はエンジンを交換するしかないとか? ちょっと困りましたね。
買う買わないは別として・・・
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